アルバムアートワークの巨匠たち


レコードジャケットが芸術作品だった時代


ロジャー・ディーン、アンディー・ウォーホル、ヒプノシス、ノーマン・シーフ、ジョン・バーグ、ジョン・コッシュなど・・・アルバムアートワークの巨匠たち


このサイトで紹介したアルバム100枚を年代順に並べてみました。他にも印象的なジャケットがたくさんありましたよね。

70年代を代表するアルバムアートワークの巨匠たちを何人かご紹介したいと思います。


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ヒプノシス(Hipgnosis)

68年にロンドンで活動を開始したデザインチーム。メンバーのストーム・ソーガソンとオーブリー・パウエルは元々ピンク・フロイドの知り合いで、「神秘」のアートワークを依頼されたことから続いて「原子心母」や「狂気」などインパクトのある作品を生み出すことになりました。

 

後にピーター・クリストファーソンが加わって3人体制となり、他にもレッド・ツェッペリンの「聖なる館」「プレゼンス」、T.REXの「電気の武者」、ウィッシュボーン・アッシュの「百眼の巨人アーガス」、バッド・カンパニーのファースト・アルバムなど、70年代の洋楽シーンを数々のジャケット・アートワークでより華やかなものにしました。

 

日本のアーティストでも松任谷由実の81年作「昨晩お会いしましょう」を手がけていますが、83年に活動を休止します。レコードを所有することに喜びがあった時代にジャケットのデザインは重要な役割を果たしていました。芸術とも呼べるような作品群を生み出したヒプノシスの功績は計り知れません。

 


ロジャー・ディーン(Roger Dean)

ロジャー・ディーンと言えばイエスのイメージが強いですね。1944年イングランド生まれのロジャー・ディーンは、70年代の初期に「こわれもの」「危機」「イエスソングス」などのジャケット・アートを担当してプログレッシブ・ロックのファンにその名が知られるようになりました。幻想的なイメージや色使いで私も大好きなアーティストのひとりです。

 

他にもユーライア・ヒープの「悪魔と魔法使い」「悪魔の饗宴」などがありますが、やはりLPジャケットのサイズで鑑賞したくなりますね。80年代に入ってからはエイジアのファーストアルバムで健在ぶりを見せつけてくれました。SF小説のカバーデザインにも相性が良さそうだなと思います。

 


アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)

アンディー・ウォーホルが手がけたジャケットではヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコのバナナのジャケットがあまりにも有名ですが、ローリング・ストーンズの「スティッキー・フィンガーズ」のジャケットもなかなかセンセーショナルでした。芸術活動の一環としていろいろなことに挑戦していたのでしょうね。他にもジャズのアルバム・アートを多数手がけていたそうです。

 

※「バナナ」は1967年、ジョン・レノン「メンローヴ・アヴェニュー」は1986年の作品です。


ノーマン・シーフ(Norman Seeff)

ジャケット写真というよりも、ポートレイトという言葉が似合うように思います。写真家らしく被写体と良い関係を築いて内面を映し出す、そんな感じの作品が多いですね。

 

リッキー・リー・ジョーンズの「浪漫」やジョニ・ミッチエルの「逃避行」を見ていると、彼女たちは写真そのままの人なんじゃないかという気がしてきます。キッスの「地獄の叫び」はノリノリの撮影風景が目に浮かぶようですね。他には若き日のスティーブ・ジョブズの写真もよく知られています。

 


ジョン・バーグ(John Berg)

この人はコロンビア・レコードのアート・ディレクターとして5,000枚以上ものアルバムのアートワークにかかわったのだそうです。ロックの分野だけでもブルース・スプリングスティーンの「明日なき暴走」やジェフ・ベックの「ギター殺人者の凱旋」、エアロスミスの「ドロー・ザ・ライン」など、馴染みのあるアルバムが何枚も出てきます。数多くの作品で功績を残したジョン・バーグは、コロンビアの副社長まで務めたそうです。

 


ジョン・コッシュ(John Kosh)

この人がかかわったアルバムは名盤揃いです。アップル・レコードのクリエイティブ・ディレクターとしてビートルズの「アビイ・ロード」「レット・イット・ビー」で有名になり、70年代に入ってからはイーグルス、ザ・フー、キング・クリムゾン、ロッド・スチュアート、リンダ・ロンシュタットなど数多くの有名ミュージシャンのアルバムアートを担当しました。

 

これらのアルバムはジャケットを見ただけで曲名やメロディーが頭に浮かんでくるような作品が多く、音楽とジャケットの蜜月時代が偲ばれます。アルバムを壁に飾り、レコードをターンテーブルにのせて音楽を楽しむ、そんな良い時代がありましたね。

 


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