「LED ZEPPELIN IV」LED ZEPPELIN
JIMMY PAGE - guitars
ROBERT PLANT - vocals
JOHN BONHAM - drums
JOHN PAUL JONES - bass
1973年のマジソン・スクウェア・ガーデンでのライブを記録した映画「狂熱のライブ」で見るレッド・ツェッペリンは、ロックの醍醐味をたっぷりと堪能させてくれます。レス・ポールを低めに構えたジミー・ペイジのアクションや、高音でシャウトするロバート・プラントはスクリーンを見つめる僕たちを魅了しました。
「かっこいい」ことこそがロックの第一条件です。全11曲中の3曲は、71年に発表された彼らの4枚目のアルバムからの選曲ですが、オープニングの「ロックン・ロール」や、続く「ブラック・ドッグ」で一気に観客をステージに引き込んでいきます。
けっしてベストの演奏ではなかったかもしれませんが、レッド・ツェッペリンが眼の前にいて、レコードで聴いた曲を演奏してくれたらそれだけで幸せ、ということでしょう。
グループ名もタイトルさえも記されていないこのアルバムは、内容の充実ぶりからも彼らの自信がうかがえます。前作を酷評されて気合も入ったんでしょうが、スタンダード・ナンバーとなった名曲「天国への階段」では、静かなアコースティック・ギターのイントロからハードに盛り上がってまた静かに幕を引くエンディングへと、ただのハードロック・バンドじゃ終わらないよ、というところを見せてくれます。
伴奏なしのロバート・プラントのボーカルから始まるリズム感が絶妙な1曲目から、シンプルでハードな2曲目へと続いた時点でもう名盤の評価は定まったようなものですが、最後の1曲まで期待を裏切らない出来となっています。
「Sticky Fingers」 THE ROLLING STONES
ローリング・ストーンズ初期の傑作。「ブラウン・シュガー」が格好いいです。 アンディー・ウォーホル作のレコードのジャケットにはジッパーが付いていて、ちょっと卑猥な雰囲気の写真と共に話題になりました。
「Pearl」 JANIS JOPLIN
ジミ・ヘンドリックスと同じく27歳でこの世を去ったジャニス・ジョプリン最後のアルバム。 彼女の死後発表されました。 有名な「ジャニスの祈り(Move Over)」ではハスキーと言うよりも嗄れた声が炸裂します。
「Electric Warrior」 T.REX
グラムロックの王者、マーク・ボランが何ともいえない声で歌う「ゲット・イット・オン」は、今聴いても古びた感じがしない名曲。 テレビで耳にする機会も多いですね。 この人も30歳になる前に自動車事故で死んでしまいました。
「Chase」 CHASE
悲劇のブラスロック・バンド、チェイスのデビュー・アルバム。 ヒットした「黒い炎」では4本の鋭いトランペットがキンキン鳴って感性を刺激します。ボーカルもワイルドで、これくらいでないとブラス・セクションに対抗できません。
「Imagine」 JOHN LENNON
世紀の名曲「イマジン」を生んだ名盤。 エバー・グリーンという呼称は愛と平和を歌ったこの曲にこそ相応しいと思います。 ちょっと甘えた感じで言い訳をする「ジェラス・ガイ」もいい曲です。
「The Allman Brothers Band at Fillmore East」
THE ALLMAN BROTHERS BAND
デュアンとグレッグのオールマン兄弟を中心に結成されたオールマン・ブラザーズ・バンドの傑作ライブ・アルバム。 スカイドッグことデュアン・オールマンのギターが最高。
「Who's Next」 THE WHO
日本では過小評価されている?暴れん坊ザ・フーの傑作。 気分が高揚する1曲目の「ババ・オライリー」から完成度の高い楽曲が並んでます。 ドラムのキース・ムーンを筆頭に個性溢れるメンバーが生き生きしてますね。
「Fragile」 YES
技巧派イエスにキーボードのリック・ウェイクマンが加入して、まさに鉄壁の布陣となりました。 ポップかつロックな雰囲気もある「ラウンドアバウト」のなんという格好良さ。ロジャー・ディーンのジャケットも素晴らしいです。
「Rough And Ready」 JEFF BECK GROUP
第2期ジェフ・ベック・グループの黒っぽいと言うか大人っぽいアルバム。 ドラムのコージー・パウエルやキーボードのマックス・ミドルトンなど、この人は昔から腕利きをかき集めていつもやりたい事をやってます。
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