「Cornerstone」STYX
DENIS DE YOUNG - vocals & keyboards
JAMES YOUNG - guitars & vocals
TOMMY SHAW - guitars & vocals
JOHN PANOZZO - drums
CHUCK PANOZZO - bass
土の中に埋もれた不思議な板を男が懐中電灯で照らしているジャケットが印象的な「コーナーストーン」は、大ヒット曲「ベイブ」を含む佳曲ぞろいのポップな名盤です。
ジャケットの裏側では、建物の中に展示されたその不思議な板を裸の男の子が見つめているところが描かれていて両面とも想像力をかきたててくれますが、名盤は名ジャケットという法則はここでも成立しています。
ポップな曲とハードな曲を交互に並べたこのアルバムは、全篇を通してフレッシュなボーカルとコーラスを楽しむことができます。 デニス・デ・ヤングのちょっと癖のある声は一度聴いたら忘れることができません。バックのコーラスも透き通るような高音ではありませんが、気持ち良さそうに歌っています。
ベイビー・フェイスの男前、トミー・ショウがバンドに加入した頃からポップで緻密な音作りが多くのファンに受け入れられたようで、叙情的なバラードからハードなロックン・ロールまで、多彩な曲作りの能力を持った彼らの音楽性がこのアルバムで一気に頂点に向かいます。
「ベイブ」がなければシングル・カットされたであろうバラード「ファースト・タイム」や、ハードで歯切れのいいロックン・ロール「ボロウド・タイム」、日本人好みの哀愁をおびたナンバー「ボート・オン・ザ・リバー」など、どれをとっても懐かしい曲ばかりで忘れることができません。
60年代のビートルズのように、全曲シングル・カットできそうなアルバムが70年代には多かったな、と思います。
「Discovery」Electric Light Orchestra
ポップスの玉手箱のように名曲満載の名盤で、ビートルズ大好きジェフ・リンのE.L.O.快進撃が続きます。 アラビアン・ナイトを連想させるジャケットも印象的。「ロンドン行き最終列車」「ドント・ブリング・ミー・ダウン」など。
「Breakfast In America」SUPERTRAMP
自由の女神ならぬニッコリ笑うウェイトレスのおばちゃん。ユーモラスなジャケットですが、中身は哀愁をおびたタイトル曲始め、ちょっと切なくなる内容です。 当時はイギリスのバンドとは知りませんでしたが、今思えばそうかなと。
「Hydra」TOTO
衝撃のデビューを果たしたTOTOのセカンドアルバム。 プログレッシブロック風のオープニングからヒット曲「99」へと続き、後半は「ホワイト・シスター」などのハードなナンバーでロックしていますが、やや地味な印象も。
「Black Rose」THIN LIZZY
スマッシュヒットした「アリバイ」でツインリードを弾くスコット・ゴーハムとゲイリー・ムーアは、見た目は対照的だけど格好良かったです。 存在感も強烈なフィル・リノット率いるシン・リジィ70年代最後の名盤。
「The Long Run」EAGLES
イーグルス再結成前最後のアルバムで、「言い出せなくて」や「サッド・カフェ」などいい曲がたくさん入っているのに寂しげな雰囲気が漂っているのはビートルズの「レット・イット・ビー」と同様ですね。 バンドの終末の雰囲気です。
「Lovedrive」SCORPIONS
卑猥かつユーモラスなジャケットはヒプノシス。 ギターのマティアス・ヤプスが加入し、さらにエキセントリックな天才ルドルフ・シェンカーも戻ってきて何曲かでギターを弾いてます。 ここから80年代に入って大爆発を迎えます。
「Reggatta de Blanc」THE POLICE
若い頃の3人のなんというカッコ良さ。「メッセージ・イン・ア・ボトル」の急き立てられるような切なさはアンディ・サマーズのソリッドなリフとスティングの悲しげなボーカルのせいでしょうか。 ますます独自の世界を築いてます。
「The Wall」PINK FLOYD
2枚組の大作ではありますが地味な印象もあり、それでもピンク・フロイドですから緻密に創り上げた音世界。 「ミッドナイト・エクスプレス」や「フェーム」で有名なアラン・パーカーの映画も話題になりました。
「Highway To Hell」AC/DC
ギブソンSGを弾きまくる狂乱の小学生、アンガス・ヤングはこの頃から変わってません。 昔のロッカーらしく飲んだくれて死んでしまったボーカルのボン・スコット最後のアルバムにしてAC/DCが70年代に残した傑作です。
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